一九九八年五月十日発行 関西支部事務局 |
目次
研究会編 ※主に関西を中心に行なわれている研究会について、以下の項目順で紹介します(順不同)。
□会の名称
□代表者または事務局
□連絡先
□入会資格(もしあれば)
□入会案内、その他、研究会からの情報
□近代部会(大阪国文談話会)
□鳥井正晴・相愛女子短期大学国文学研究室
□相愛女子短期大学国文学研究室
鳥井正晴 〒559―0033 大阪市住之江区南港中4―4―1 □06―612―5900(代)
□漱石の作品を、章を追って、丁寧に読んでいく、輪読会です。
□文学論を読む会
□田中邦夫・大阪経済大学田中邦夫研究室
□田中邦夫 〒560―0014
豊中市熊野町2―5―12 〜06―856―2941
□現在、クリステヴァの「テクストとしての小説」を、章を追って、輪読しています。(あと2〜3回で終わります。)次は、バフチンを読みます。
□大阪近代文学研究会
□関西大学国語国文学科合同研究室 浦西和彦 〒564―8680
吹田市山手町3丁目3番35号 □06―368―0321
□大阪文芸に関心ある者
□月一回研究会を開催
□晶子を学ぶ会
□弥代繁雄 〒559―0006 大阪市住之江区浜口西2―3―20 〜06―678―2471
□会場 大阪市立弁天町学習センター第3研修室(地下鉄・JR弁天町下車すぐ)
例会日 毎月第2水曜午後二時〜四時 会費 年会費七千円+当日の会場費五百円 会員以外で当日だけの出席者千五百円(学生半額)
□島尾文学研究会
□代表 高阪薫
□プール学院大学・西尾宣明研究室 堺市槙塚台四―五―一
□詳細はおハガキにて事務局まで
□三重近代文学研究会
□皇学館大学・半田美永研究室 〒516―8555 伊勢市神田久志本町1704
□原則として六月、十二月の第四土曜日(変更する場合があります)に皇学館大学国文学科研究室にて。入会は随時。御連絡下さい。
〈凡例〉
著書名……『 』
論文名……「 」
掲載誌紙名……『 』
※著書、論文(その他を含む)の順にそれぞれ発表順に並べた。
※発表年は省略した。
四月〜十二月……一九九七年
一月〜三月……一九九八年
※なお、文章化されたもの以外で会員より申し出のあったものについては、●として記載した。
※インターネット版作成の際、機種依存文字や外字は修正した。
ア行の部
青田寿美
〇「鴎外の〈Tragodie〉観(上)―初期文芸評論を中心に―」(五月、『国語国文』)
〇「鴎外手記資料「詩学材料」に関する覚書」(五月、『語文』)
〇「鴎外の〈Tragodie〉〉観(下)―初期文芸評論を中心に―」(六月、『国語国文』)
赤瀬雅子
〇「都市研究の一側面―ロデンバックとビュトールからの触発」(三月、『桃山学院大学総合研究所紀要』)
明里千章
〇「谷崎潤一郎〔作家論・作品論の可能性〕」(『日本近代文学を学ぶ人のために』七月、世界思想社刊)
〇「紹介 『谷崎潤一郎国際シンポジウム』」(十一月、『国文学』)
〇「平成八年 国語国文学界の展望〜[近代]谷崎潤一郎・永井荷風」(十一月、『文学・語学』)
〇「書評 アドリアーナ・ボスカロ著者代表『谷崎潤一郎国際シンポジウム』」(二月、『日本文学』)
芦谷信和
〇「藤村のモデル問題をめぐる諸家の論評と独歩の文学観」(一二月、『花園大学国文学論究』)
出原隆俊
〇「鴎外が多用する表現について」(『講座森鴎外』2、五月、新曜社刊)
〇「〈下層〉という光景―荷風「あめりか物語」、「ふらんす物語」の一面」(『異文化との遭遇』、九月、笠間書院刊)
〇「小六という〈他者〉―御米と火鉢」(十一月、『漱石研究』)
〇「鴎外と漱石」「半日」(一月、『國文學』)
岩見幸恵
〇「有島武郎『迷路』とルイス・キャロル的世界」(一二月、神戸親和女子大学『親和国文』)
〇「『ふらんす物語』考―「橡の落葉」と標題音楽―」(三月、『甲南大学紀要文学編』)
〇「有島武郎『迷路』について」(三月、『阪神近代文学研究』)
内田満
〇「「父有島武郎と一族の思ひ出」聞き手」(神尾行三『父有島武郎と私』、九月、右文書院刊。なお同書の「構成」担当)
〇「年譜〔有島武郎と著者(神尾行三氏)を中心に〕」(同右書)
〇「転轍のポイントと過ぎた年―有島武郎の一九一〇年〔シンポジウム発題要旨〕」(一一月、『有島武郎研究会会報』)
越前谷宏
〇「井伏鱒二の歴史小説」(二月、『解釈と鑑賞』別冊「井伏鱒二の風貌姿勢」)
〇「書評 齋藤勝著『中島敦書誌』」(二月、『国文学論叢』)
大田正紀
〇「遠藤周作『海と毒薬』論(一)―モチーフとしての生体解剖事件と罪責論」(一〇月、『梅花短大国語国文』)
〇「遠藤周作『海と毒薬』論(二)―描かれざる《恩寵》をめぐって」(三月、『梅花短大紀要』)
〇「近現代日本文学とキリスト教」(一〇月、日本カルヴィニスト協会『カルヴィニズム1996〜1997』)
大橋毅彦
〇「〈雑草原〉の夢の果て」(九月、『日本近代文学館』)
〇「清張文学と水上文学の出会いと別れ―『眼の壁』と『霧と影』を中心に―」(三月、『松本清張研究』)
小笠原幹夫
〇『渋沢栄一―近代産業社会の礎を築いた実業家』(一二月、明治図書出版刊)
〇「自由民権運動と芸能・演劇その一」(『作陽音楽大学作陽短期大学研究紀要』)
〇「幕末の洋学と明六社啓蒙思想」(『くらしき作陽大学作陽短期大学研究紀要』)
荻原桂子
〇「『虞美人草』論―「鱗の絞」にみる「謎の女」への一考察」(三月、『語学と文学』)
〇「『草枕』論―浮遊する魂」(三月、『九州女子大学紀要』)
カ行の部
片山宏行
〇『菊池寛の航跡〈初期文学精神の展開〉』(九月、和泉書院刊)
川端俊英
〇「宮本百合子「貧しき人々の群」に見る人間観」(十二月、『同朋大学論叢』)
菊池真一
〇『明治大阪物売図彙』(三月、和泉書院刊)
〇「『定本與謝野晶子全集』未収録歌考(その二)―「大阪朝日新聞」等より―」(三月、『甲南国文』)
〇「明治大正の辻講釈」(三月、『甲南女子大学研究紀要』)
木田隆文
〇「武田泰淳『士魂商才』の典拠と方法―「妖美人」を中心に―」(二月、『國文学論叢』)
北川扶生子
〇「『道草』の構成」(一一月、『国文学研究ノート』)
北野昭彦
〇「「一元描写」論を視点論として読む―木村毅『小説研究十六講』をヒントに―」(三月、『大谷女子大国文』)
〇「森の思想で賢治を読む―宮澤賢治「狼森と笊森、盗森」論―」(三月、大谷女子大学内、小川修三先生退職記念論文集編集委員会編『小川修三先生退職記念論文集』)
國末泰平
〇『芥川龍之介の文学』(六月、和泉書院刊)
〇「芥川龍之介『枯野抄』と『芭蕉雑記』『続芭蕉雑記』」(三月、『園田国文』)
倉西聡
〇「伊藤整「鏡の中」論―方法論としての小説―」(七月、『昭和文学研究』)
〇「神戸の詩人竹中郁の詩とモダニズム文学」(武庫川女子大学文学部国文学科編『阪神間の文学』、一月、和泉書院刊)
倉西博之
〇「大岡昇平の歴史小説―『天誅組』をめぐって―」(三月、『金蘭国文』)
黒田大河
〇「『北京』論―北平の幻影―」(四月、『阿部知二研究』)
小橋孝子
〇「『草枕』―鏡が池の詩想」(『詩う作家たち 詩と小説のあいだ』、四月、至文堂刊)
小林幹也
〇「「トカトントン」試論―「律子と貞子」との比較を通して―」(六月、『縦覧』)
〇「太宰治「律子と貞子」論―作為者の交替とそれに伴う性格変更―」(一二月、『縦覧』)
サ行の部
齋藤勝
〇『中島敦書誌』(六月、和泉書院刊)
佐伯順子
〇『「色」と「愛」の比較文学史』(一月、岩波書店刊)
〇'From Nansyoku to Homosexual-ity : A Conparative Study of Mishima
Yukio's Confessions of a Mask' (八月、"Japan Review")
〇「エロスか母性か―母親幻想の比較文化的考察」(平川祐弘・萩原孝雄編『日本の母 崩壊と再生』、九月、新曜社刊)
清水康次
〇「芥川龍之介と太宰治―「雛」の語りと「哀蚊」の語り―」(七月、『太宰治研究』)
〇「単行本書誌」(『漱石全集』第二十七巻、一二月、岩波書店刊)〇「単行本書誌」(『漱石全集第二十四巻、三月、岩波書店刊)
真銅正宏
〇「宮本輝『朝の歓び』解説」(講談社文庫、四月、講談社刊)
〇「宮本輝―作品と人―」(五月、『月刊国語教育』)
〇「荷風研究における「常識」の陥穽」(『日本近代文学を学ぶ人のために』、七月、世界思想社刊)
〇「「箱男」の寓意―遮蔽・越境・迷路」(八月、『國文學』)
〇「泉鏡花『婦系図』/演劇性と音楽性―明治大正流行小説の研究(七)―」(十一月、『人文学』)
〇「岡本韋庵『支那事情』翻刻(上)」(一月、『同志社国文学』)
〇「渡辺霞亭『渦巻』/江戸、明治大正、そして現代―明治大正流行小説の研究(八)―」(三月、『人文学』)
〇「岡本韋庵『支那事情』翻刻(下)」(三月、『同志社国文学』)
杉田智美
〇「雑誌『童話』にみる読書―読書の奨励と規制―」(一二月、『武庫川国文』)
〇「雑誌『童話』の読書生活―〈現実味〉と〈なつかしさ〉を読む―」(三月、『武庫川国文』)
鈴木昭一
〇「〔翻刻〕藤村記念館蔵大脇信興筆「年内諸事日記帳廿九番」(慶応四年〓明治元年)―その一―」(三月、『帝塚山短大紀要』)
須田千里
〇「「夢一夜」の構造と主題―非「ハッピー・エンド」の説―」(五月、『漱石研究』)
〇「〔書評〕笠原伸夫著『評伝 泉鏡花』」(五月、『泉鏡花研究会会報』)
〇「龍女と摩耶夫人―鏡花における仏教―」(六月、『国語国文』)
〇「泉鏡花と太宰治」(七月、『太宰治研究』)
〇「芥川龍之介歴史小説の基盤―『地獄変』を中心として―」(一二月、『叙説』)
相馬庸郎
〇「柳田国男『北小浦民俗誌』」(九月、『日本文学』)
〇「徳田秋聲と古井由吉―〈荒涼と吹く風〉」(一月、『徳田秋聲全集』月報)
〇「大岡昇平の〈柳田ぎらい〉」(三月、『柳田国男全集』月報)
杣谷英紀
〇「横光利一・新感覚派的表現の理論と実践―『感覚活動』と『街の底』―」(三月、『日本文芸研究』)
タ行の部
高桑法子
〇「二つの夜―クリンガーと漱石」(五月、『漱石研究』)
高阪薫
〇「『島の果て』論―隠喩と朧化のヒューマニズム―」(三月、『甲南大学紀要』)
〇「島尾文学にみるヤポネシア論の発展と展開」(『一九九七年度沖縄国際シンポジユム報告集』、三月)
田中邦夫
〇『二葉亭四迷『浮雲』の成立』(二月、双文社出版刊)
谷沢永一
〇『司馬遼太郎の贈りもの』(八月、PHP研究所刊)
〇「一人の茂吉」(六月、『浪速書林古書目録』)
〇「探照燈」一一八〜一三〇(『解釈と鑑賞』四月〜三月)
〇「本好き人好き」九一〜一〇二(『國文學』四月〜三月)
田村修一
〇「芥川龍之介「偸盗」論―沙金はなぜ斬られなければならなかったか―」(六月、『立命館文学』)
〇「アンソロジー『戦争ニ対スル戦争』」(池田浩士編『文学史を読みかえる2 「大衆」の登場』、一月、インパクト出版会刊)
〇「「話」らしい話のない小説への道程―芥川龍之介晩年の評論より―」(二月、『昭和文学研究』)
塚田満江
〇「知られざる戦場小説―その七―「続胡砂吹く風」の風土―」(六月、『洛味』)
〇「『浮雲』」(二月、『解釈と鑑賞』特集林芙美子の世界)
〇「小説主人公の造型その五―金香蘭と成瀬元子―」(三月、『日本文学風土学会紀事』)
外村彰
〇『外村繁書誌稿』(編著、三月、五個荘町刊)
〇「岡本かの子「花は勁し」」(六月、『滋賀大国文』)
〇「岡本かの子「みちのく」―「待つ」をめぐって―」(三月、『仏教文学』)
鳥井正晴
〇「明暗評釈 七 第六章(続き)〜第九章」(三月、『相愛国文』)
鳥居真知子
〇「『夜の時間』論―「恐怖」から「不安」へ―」(一月、『福永武彦研究』)
〇「島尾ミホ「その夜」―ミホの単独「死」に内在するもの―」(三月、『阪神近代文学研究』)
ナ行の部
永栄啓伸
〇『評伝 谷崎潤一郎』(七月、和泉書院刊)
〇「『佐藤春夫全集』逸文一編」(九月、『解釈』)
〇「佐藤春夫『西班牙犬の家』考―幻想の側面をめぐって」(一二月、『芸術至上主義文芸』)
中川成美
〇『日本近代文学を学ぶ人のために』(共編著、六月、世界思想社)
〇「ツーリズムと国民国家―書記される〈西欧近代〉―」(九七年一月、『立命館言語文化研究』、昨年記載洩れ)
〇「家族のセクシャリティー―『杏っ子―』」(一〇月、『國文學』)
〇「モダニズムはざわめく―モダニティーと〈日本〉〈近代〉〈文学〉―」(一〇月、『日本近代文学』)
〇「総力討論 ジェンダーで読む『或る女』」(『総力討論 ジェンダーで読む『或る女』』、一〇月、翰林書房刊)
〇「居場所のゆくえ―笙野頼子とノマディズム―」(一一月、『日本文学』)
〇「世界の文学館と文学博物館学」(一一月、日本近代文学館『館報』)
〇「不条理なまでに無力ということ」(池田浩士編『文学史を読みかえる2 「大衆」の登場』、一月、インパクト出版会刊)
中島洋一
〇「日本近代詩における中国文芸の受容―西脇順三郎の詩を中心として―」(十二月、『日本文芸研究』)
中谷克己
〇「鏡花「註文帳」考」(一二月、『青須我波良』)
中谷元宣
〇「南子の末裔ナオミの肖像―『痴人の愛』前期集大成評についての一考察歩」(四月、『文月』)
〇「『痴人の愛』の構造―〈混血児〉としてのナオミと譲治の《社会》意識をめぐって―」(三月、『国語と教育』)
長濱拓磨
〇「大岡昇平『武蔵野夫人』論―「はけ」の寓意性をめぐって―」(二月、『国語年誌』)
永渕朋枝
〇「透谷におけるキリスト教」(五月、『国語国文』)
〇「藤村に隠された透谷の『情熱』(一二月、『叙説』)
生井知子
〇「武者小路実篤―歌と欲望をめぐって」(『詩う作家たち』、四月、至文堂刊)
〇「志賀直哉全集未収録資料及び関連資料紹介」(一〇月、『同志社女子大学日本語日本文学』)
二木晴美
〇「現代詩の多様性―戦後の詩」(『日本文学はいかに生まれいかに読まれたか 日本の文学とことば』、三月、東京堂出版刊)
西尾宣明
〇「島尾敏雄の『戦記』小説研究の基本的問題―『出孤島記』考」(十二月、『プール学院大学研究紀要』)
西垣勤
〇「フェミニズム批評についての感想」(六月、『社会文学』)
〇「「満韓ところどころ」をどう評価するか」(八月、『礫』)
〇「有島武郎の晩年」(九月、『アーガマ』)
信時哲郎
〇「電子メディアと宮沢賢治」(『神戸山手セミナーブック1』、十二月、神戸山手女子短大環境文化研究所刊)
〇「民衆詩派とその周縁」(『近現代史を学ぶ人のために』、三月、世界思想社刊)
〇「宮沢賢治の手ざわり」(三月、『環境文化研究所紀要』)
野村幸一郎
〇「森鴎外『阿部一族』の方法」(二月、『国語と国文学』)
〇「鴎外文学とサンボリズム」(三月、『大阪青山短大国文』)
ハ行の部
硲香文
〇『夏目漱石初期作品攷―本流の水脈―』(二月、和泉書院刊)
〇「書評 秋山公男著『漱石文学論究―中期作品の小説作法―」(八月、『日本文学』)
橋本威
〇「山川登美子短歌賞・草分けの弁」(七月、『NANIWA』)
〇「山川登美子の生涯」(九月、『山川登美子と山川登美子短歌賞展 展示目録』)
〇「山川登美子「夢うつつ」十首私解」(十月、『梅花短大国語国文』)
〇「山川登美子歌碑およびその碑歌について」(十二月、『梅花女子大学文学部紀要』)
〇「『経づくえ』論のために」(一月、山梨県立文学館『資料と研究』)
半田美永
〇「佐藤春夫と太宰治」(七月、『太宰治研究』)
〇「佐藤春夫「芥川賞」の意味―触発する太宰治―」(八月、『皇学館論叢』)
〇「阪中正夫の詩集『生まるゝ映像』の誕生―その芸術の胚胎と育成―」(一二月、『皇学館大学紀要』)
杲由美
〇泉鏡花「湯島詣」論―心象風景としての湯島―」(十二月、『待兼山論叢』)
平野栄久
〇『ドイツと日本の戦後文学を架ける』(四月、オリジン出版センター刊)
〇'Oe Kenzaburo'(Dictionary of Litaerary Biography Volume182 "Japanese
Fiction Writers Since World War 2")
〇「翻訳についての一考察―体験的・実感的に」(吉田金彦編『ことばから人間を』、三月、昭和堂刊)
〇「第8回ヨーロッパ日本研究会に参加して」(三月、『姫路人間学研究』)
深江浩
〇「日本の文学批評にとってのルカーチ―昭和一〇年代を中心に―」(四月、『季報唯物論研究』) 「漱石の『明暗』」(一二月、『あしかび』)
福井慎二
〇「『文学論』から作品へ―漱石〈写生文〉論」(三月、『弘前大学国語国文学』)
細江光
〇「谷崎潤一郎と詩歌―そして、音楽・声」(『詩う作家たち』、四月、至文堂刊)
〇「谷崎潤一郎・変貌の論理―所謂日本回帰を中心に―」(五月、『国語と国文学』)
〇「芦屋時代の谷崎」(一二月、芦屋市谷崎潤一郎記念館図録『谷崎潤一郎・「細雪」そして芦屋』)
〇「肝臓先生―天城診療所のこと」(二月、『芦屋市谷崎潤一郎記念館ニュース』)
〇「谷崎研究雑録」(三月、『甲南国文』)
〇「近代文学と絵画―西洋的宗教性の浸透―」(三月、『甲南国文』)
本多和彦
〇「人ごろしになる〈私〉―内田百(ヤ「短夜」をめぐって―」(『高野山大学国語国文』、奥付九七年三月ながら刊行遅れ)
〇「『百鬼園随筆』の怪異(三)―〈地獄の門〉をくぐる〈私〉―」(一一月、『京都学園高等学校論集』)
マ行の部
増田周子
〇「宇野浩二「枯木のある風景」論―絵画の構図との関連―」(二月、『言語文化研究』)
〇「宇野浩二「枯木のある風景」論―その素材・その他―」(三月、関西大学『国文学』)
〇「河野多恵子「不意の声」論―初出と初版本との異同からみるリアリティー」(三月、『徳島大学国語国文学』)
三品理絵
〇「〈眼〉の機能をめぐって―『夜行巡査』論」(一月、『国文学研究ノート』)
〇「泉鏡花と打擲する女―『貧民倶楽部』から『湯女の魂』へ―」(三月、『阪神近代文学研究』)
三島佑一
●NHK 2chプレイバック昭和
「阪神国道―「細雪」と倚松庵にふれる―」(五・二七)「船場の夏祭」(七・二二)「『芦刈』の月見」(九・三〇)「山内コレクションと『月と狂言師』」(一・二七)
〇「文化都市誇れる大阪文学館を」(六月三日、『朝日新聞』「論壇」)
●「くすりの道修町資料館開館文化コーナー展示入替参画」(一〇・七〜)
水上勲
〇「南方徴用作家としての豊田三郎論」(八月、『帝塚山大学教養学部紀要』)
水川景三
〇「『心』論の前提―送籍・徴兵忌避をめぐって―」(二月、神戸大学国語教育学会『国語年誌』)〇「夏目漱石『行人』論―自我と愛のリアリズム―」(三月、『日本文芸研究』)
箕野聡子
〇「菊池寛「足なき田之助(小戯曲)」「戯曲沢村田之助」考」(八月、『文化論輯』)
宮内淳子
〇「「女生徒」論―「カラッポ」を語るとき―」(七月、『太宰治研究』)
〇「藤枝静男『空気頭』―〈でたらめに書く〉ということ―」(八月、『国文』)
〇「タンタルスの小説―藤枝静男「庭の生きものたち」より―」(三月、『淵叢』)
宮川康
〇「織田作之助『競馬』論―《対》になりたがる《―》―」(四月、『文月』)
〇「織田作之助―作品研究案内『夫婦善哉』『放浪』『わが町』」(一月、『解釈と鑑賞』)
宮薗美佳
〇「夏目漱石『趣味の遺伝』小論―「学者」の立場と、日露戦争の報道に着目して―」(六月、『日本文芸研究』)
村橋春洋
〇「「藪の中」論―虚構の時空―」(『大谷女子大国文』)
森本隆子
〇「『方舟さくら丸』論―二つの〈穴〉、あるいはシミュラークルを超えて」(八月、『國文學』)
〇「米と食卓の日本近代文学誌」(『米と日本人』、九月、静岡新聞社刊)
〇「悲しみの言語ゲーム―村上春樹『風の歌を聴け』を読む」(十二月、『月刊国語教育』)
ヤ行の部
安森敏隆
〇『斎藤茂吉短歌研究』(三月、世界思想社刊)
〇「『つゆじも』論―斎藤茂吉第三歌集について」(一〇月、『同志社女子大学日本語日本文学』)
〇「『赤光』『あらたま』論」(一二月、同志社女子大学綜合文化研究所『同志社女子大研究年報』)
〇「斎藤茂吉の三部作―『霜』『小園』『白き山』の位相」(二月、『叙説』)
矢本浩司
〇「横光利一『七階の運動』論―「永遠の女性」を穿つ〈身体〉―」(一二月、『論究日本文学』)
湯浅かをり
〇「伊東静雄におけるロマン性の本質―「夢からさめて」に至るまで―」(三月、甲南女子大学大学院『論叢』)
吉岡由紀彦
〇「芥川龍之介主要研究史解題・覚書(二)―一九八四(昭和五九)年〜九二(平成四)年」(六月、『大阪産業大学論集〈人文科学編〉』)
ラ行の部
ワ行の部
和田博文
〇『現代詩誌総覧3 リリシズムの変容』(共編著、七月、日外アソシエーツ刊)
〇『現代詩誌総覧5 都市モダニズムの光と影1』(共編著、一月、日外アソシエーツ刊)
〇「脱戦後派的批評の展開」(『時代別日本文学史事典 現代編』、五月、東京堂出版刊)
〇「古書目録のコスモロジー―青山二郎、『リアン』、古川三樹松、紀伊國屋書店」(六月、『ユリイカ』)
〇「武田麟太郎と『東京』」(六月、『アーガマ』)
〇「モダニズム文学研究」(『日本近代文学を学ぶ人のために』、七月、世界思想社刊)
〇「時代を語る風景の一コマ―高橋俊夫編著『永井荷風「四畳半襖の下張」惣ざらえ』」(十二月二十日、『図書新聞』)
〇「小川国夫―風に揺れるゴッホの糸杉」(一月、『月刊国語教育』)
〇「『厄除け詩集』の世界―生成するテクスト」(二月、『解釈と鑑賞』別冊「井伏鱒二の風貌姿勢」)
〇「『身体』としての個人―『ねじまき鳥クロニクル』のコード」(二月、『國文學』臨時増刊号「ハイパーテクスト・村上春樹」)
〇「『対話』としての書物―阿毛久芳『風呂で読む中原中也』」(三月、『MJPS国際ネットワーク会報』)
渡邊ルリ
〇「「立往生」の意味―『真知子』論―」(一二月、『叙説』)
※一号より多く情報が集まりました。ご連絡どおりのため、発表月等の脱落があります。ご了承ください。(文責真銅)