『京都近代文学事典』刊行

日本近代文学会関西支部
京都近代文学事典編集委員会編
『京都近代文学事典』
(和泉書院、定価5,800円+税)

『京都近代文学事典』が和泉書院より刊行されました。
本事典の特色は、近代以降の京都と作家や作品との関わりが広く取り上げられている点にあります。京都というと、古典文学との関わりがまず思い浮かぶかもしれません。しかし、近代以降も京都と関わりのある文学者や作品は、多くあります。古典文学の近代的なリメイク、旧制三高生(現・京都大学)をはじめとする学生の青春物語、博覧会や琵琶湖疏水をめぐる近代京都の物語、京言葉への憧れ、など、作品の内容は多様です。また、京都学派、京都画壇など、近代の京都では独特な文化が形成されていました。近代以降の京都ゆかりの人たちを取り上げ、、狭義の「文学」に囚われることなく、近代京都の新たな一面を提示する事典です。